80年台~90年台にかけて、バイクのタコメータはワイヤー駆動(機械式)から電気式に変わりました。タコメータ(回転表示器)と言われてますが、中身は単なる電圧計です。
RZRに関して何をしているかというとはカスタムIC(一般的なF/Vコンバータ)が動いていて、一次チャージ電圧の周波数を見て電圧を表示しているだけです。
F/Vコンバータは何をしてるかと言うと回転速度に比例した周波数(Frequency)を電圧(Voltage)に変換します。
例えば、大雑把ですが1500rpmで1V発生しているとすると3000rpmでは2Vという具合です。
あのよく見るタコメータが実は電圧計だったという話です。
電気タコメータに使われるカスタムICの初期は東芝製T2295Aを使い、後期になるとを日本精機(東芝)製T8016A使っているようです。単なる電圧計のため、純正タコメータの高回転の追従性はイマイチですが、見慣れているという観点で純正の動作が好きと言う方が多いようです。
現在フロントーサさんのために3HMの電気タコを探しています。手っ取り早いオークションも時期が悪いのか出ていません。(1KTのメータが3HMとして出品されてる罠があるくらい)
カスタムICを使ったタコメータ回路はそれぞれ異なりますが、メーカ側はうまく使いこなしていて点火方式を選ばずフルトラ点火でもCDI点火でも部品を変更しタコメータとして機能していることも分かっています。
今回はTRX850のタコメータ基板と51Lの回転体(駆動コイル)を合体させて3HMタコメータ風として使用出来ないか?もしくは昔考えたT2295Aの代替回路を使えないか?などと日夜妄想してます。前者はOSR-CDIを使い近日評価予定、後者は近日中に基板を発注します。
漏れ漏れインターフェースは5Vパルスを、OSR-CDIは12Vパルスを標準でタコ信号として吐き出します。1クランク2点火になるRZRのパルス信号もOSR-CDI内のオプションポートで出力する場合、タコ信号を1クランク1点火になるようファームは既に改造済みで当方のバイクに出番待ち状態で鎮座してます。いろいろ対策を打っていますが、これもあれもへっぽこプログラマーがステッピングタコメータ動作で純正メータを模倣しつつ、ポイントによって反応速度を上げたり、下げられないという点に尽きるため、それらの代替策も打たなきゃならないと言うことです。この辺は苦手意識があるためすぐにという訳にはいかないようです。
先日の食事中の会話で師匠がT125(2スト2気筒)の電気式タコメータを作らない?という話が出てまして漏れ漏れインターフェースがやっと活躍かと思ってましたがよく話を聞くと相手はポイント点火。えっと?言う感じです。
漏れ漏れインターフェスの設計理由は非接触(電子回路に高電圧がかからない・点火のためのエネルギーを拝借しない)という利点を考慮した上での一応は汎用設計です。
でも、対象相手はCDI点火に限られます。ポイント点火であれば、同じように電流を拾う場合、既成品の電流センサーを使ってセンシングして、ついでに5Vパルスを作ってしまえばいいか?と以前に妄想していた机上想像回路をこれまた二次側に使う予定です。フォトカプラが駆動出来れば回路はすごく簡単になるはずです。
その他、以前チラつかせていたギアポジションセンサーも当方の作業が一向に進まないので作ってという要望がちらほらあります。TPS以外の利用を考えてるようですが、接触する金属が未だ判別できず、もう待てないという人のために決め打ちして設計するつもりです。
実はあまり離れるとFreeCADの使い方を忘れてしまうのを恐れています。
XJR1300のギアポジションスイッチをお手本にしてのモデリングテストですので上手く行けばめっけもんと軽く考えています。
ギアポジション表示は後付で近接センサーを使ったり、マイクロスイッチを使ったものがありますがやはり誤動作しているようです。ギアポジションスイッチであれば間違えは起こりません。XJR1300のギアポジションスイッチは現在でも発売されていますが3万円近くしておりホイホイと買えません。
写真はギアポジションスイッチいう名のニュートラルスイッチ(上部はRZR純正でXJR400と共通で、これもまた、某国にコピーされて安価で出回っています)。
要はRZR純正のニュートラルスイッチの外形と同じにして丸い部分をXJR1300の部分と入れ換えて作るという感じですね。(実に2年もほったらかし)
表示器は安価に作るためロジックIC等で作る予定です。単なる6本のスイッチですので74HC147でBCDコード化、74HC4511経由して7セグ点灯で良いかなんて考えてますがニュートラル表示が必要なのでPICが良いのかな?と考え直してます。
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