結局、師匠の評価ではV1.3.0基板のV1.3.0ファームでRRのタコメータはちゃんとアイドリングから動いたそうです。
【この動画の見所】エンストの場所ではなく、最後の方です。この車体、TMX30キャブなのに純正アクセルが見えます(どうやって巻き取ってるのでしょうか?)師匠マジックです。
その他、V1.4.0の改修ではファームは変更されていますが、基本的なものはかわっていないはずですのでV1.3.0基板を使って、オプションを使わない設定であればV1.4.0ファームでもまともに動くと思われます。
今回の騒動を推測するにRRのタコメータ特有の問題とV1.4.0に使われたサイリスタにあると思います。
この問題の構図はV2系とよく似ています。
RRの純正タコメータはRZVと同じでプラス信号を検知して動きますが、RR以降のヤマハの純正タコメータはマイナス信号を受けて動きます。
V1.3.0とV1.4.0の部品の違いはサイリスタとそのゲート抵抗です。
長らくOSR-CDIのサイリスタとして使っていたNEC製5P4Mは秋月電子では在庫も無くなったので次のサイリスタ候補として@100円を切るSMG16C60Fを使ったようですがこの変更がちょっとした違いで動作不良に跳ね返ってしまったのだと思います。
当方のV2系の途中評価ではゲート信号を少し長めに動かすとRR系の純正タコメータでも動くことが確認されています。ただ、完全にとはいかず3000rpm以下の動きが変で不整脈的な動きをしています。
それに使用しているMOS-FETでは9000rpm程度の連続運転でこんがり焼き上がってしまいます。
MOS-FETの容量を大きなものにしてゲート信号を適宜に変更して、多少ハードウェアを変更すればV2系でもRR系純正タコメータは動くのではないかと思います。
右端のでっかいMOS-FETに今は換装してますが、残念ながらステッピングタコメータの改修が済んでないのでこの辺の対応は先送りになっていまます。
ある程度の光りは見えてるので時間が経てば解消できると思っています。
ただ、そういうことがあるとそこまで追求する人も少なくて純正タコメータは劣化も手伝ってお蔵入りしそうですけどね。
今回はRRの純正タコメータが特殊なのでV1.4.0の評価で対応漏れしてしまったのだと思います。折角変更したSMG16C60Fもご多分に漏れずEOLになりそうなで5P4Mの後継機の8P4SMAをV1.4.0基板に使えば今回のことは解消するのではないかと想像してます。
結果が分かったらまた報告しますね。
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