フロントーサ号修理 前振り

月猫仕様コネクタ バイク
月猫仕様コネクタ

今回一連の故障修理の話の中であれ?と思い当たることがあり、修理の根は深いところになりそうだということが伝わって来てこれ修理出来るかなと思ってきたたころです。

実は過去記事「燃えていた白タコ」に投稿があり返答をした中でのもやっとした気持ちの正体がありました。純正タコメータが壊れたときの対応は焼損した部品を正しい部品と入れ換えれば一応直るかもしれないが、実際は入力部の修理をしても直るかどうかは装着した後での動作確認で修理状況を確認するしかないということになります。なぜかというと、抵抗の次段にカスタムICの存在があるからです。このICは世間一般にも出回っていずデータシートの存在も不明ですので入力部の抵抗を変更して動けばOK。動かないと一般的にはゴミ箱行きです。

ヤマハのある一定期間の純正タコメータの動作部(電圧計)は全部同じ作りのため、カスタムICの代わりとして一般的なF/VコンバータICを使えば入替用の同等回路は設計が可能です。

実際は回路設計は終わっております。代替回路はTI製部品使用のため入手ルートが限られるけど、壊れたら一応換装も可能だし、第一ここはステップタコメータ化を目論んでおり壊れたとしてもタコメータそのものの代替えも可能だと当初は暢気に考えてました。

もやっとした中身、この純正タコメータが壊れた原因はなんだということです。
タコメータ故障の直接原因は入力部の焼損と次段のカスタムICの故障かも?です。
それが分かっても代替え修理は可能ですが、問題はそれがなぜ起こったかということ。

フロントーサさんのCDI換装から故障までの一連の出来事が頭によぎる。
エキサイタコイル~????

フロントーサさんのタコメータ動作不良は29L電装固有のものだと思われます。
純正回路には元々電気タコメータ使用の前提が組み込まれてないからです。
他のRZRシリーズと比較してOSR-CDIに代替すると一次チャージ電圧が高くなる。
これはCDI自体の電源にも関わってくる問題なのでエキサイタコイルに関わる不具合はCDI故障にも繋がります。
以前、29LのCDIは壊れやすいが29KのCDIは壊れにくいと勝手に思ってましたがこれは間違いのようです。師匠に確認したら29KのCDIも頻繁によく壊れるということでした。
部品番号は同じでも実際は物が違ったと思っていたステータ回りは29Lも29Kも同じ部品を使ってました。

CDI自体を動かす電源をエキサイタコイル経由で受け取っていますがこれらが引き金となってCDIやタコメータが故障することが多いのか・・・・これ今更だけど、今ならリコールに相当するのではないかと思います。一般的なCDIではそれ自体を動かす電源は必要ありません。
RZRのCDIの中に原始的なマイコンがあり、そのICを動かすため電源が必要なのです。

それだといきなり壊れることはなく少しずつ壊れていっていきなりあるとき点火しない。
だとすると、OSR-CDIに変えたところで不安定要因がずっと続いてるということになります。
RZRのエンジン構成はあまり変化がないのに電装系は機種コード毎、変更のたびに変わっています。当初は大人の事情かと思っていましたがどうもこのあたりを修正するため、毎回異なっていった可能性は否めないと思ってます。

念のため、フロントーサさんのCDIは600V高耐圧版を作り一個余計に作っておいて現地で対応させる予定で、タコメータは純正改ではなく、漏れ漏れインターフェース経由でステッピングタコメータを組み込む予定です。
トビラの写真はテストでCDIをとっかえひっかえ出来るように配線を2個のコネクタに纏めています。上が600V仕様で下が標準仕様です。



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