純正電気式タコメータの代替回路

純正タコメータの修理(代替回路) 電子工作
純正タコメータの修理(代替回路)

純正タコメータの代わりにずっとステッピングモータを使った換装用タコメータを作ってきた。
いろいろ回り道してきたけど、何か最後の方は神の啓示なのか福の神の啓示なのか分かりませんが閃光のごとく一つのアイデアで完成の道(たぶん)を歩んだわけだが、これとは他に実は純正タコメータの動きも良いんだよねえ。と言われ、その動きを似せようと思ったがダンパーが効いた純正タコメータの動きはやっぱりヘッポコプログラマーには真似できなかった。

薬師丸さんの例もあって、よく壊れる純正電気式タコメータの電子回路の代替を作った。
それもこれもバイクの純正電気式タコメータは8割方東芝製のカスタムICが使われ、これが壊れると一気に使えなくなるからだ。ステッピングタコメータの回路設計でいろんなものを見てきたせいか、今回の回路は意外とすんなり設計でき汎用性が高いので応用が効くと思う。

ただ、唯一の面倒ゴトは使うICの入手性が悪いということと、純正回路ではIGコイルからのパルスをどう変換するかということに尽きるのです。2ストの多くはCDI点火、IGコイルの1次側には300~600Vの電圧がかかっている。この処理が結構面倒に感じるので今回は評価を含め入力ソースを限定とした。それはOSR-CDIのタコメータ出力を使ってしまえということです。

こちらだとファームウェア側で制御も出来るし電圧も一定なので何かと便利。
今の設計値だと入力パルスの多少のズレは想定内。
そうするとCDI点火車の他に、フルトラ点火のバイクにも使えるねぇ。汎用性があって便利。


動画はZZR400だかのタコメータの上部分を使って5Vパルスを入力した時のタコメータの動きです。
高回転ではステッピングタコメータの正確さとは異なり、少し指針がずれてるのはご愛敬。

今回はなぜかプロトタイプ基板のため、表面実装部品や手持ちの部品を使っている。
半固定抵抗器の精度がよろしくない(無名の中華製)のでこちらは部品選定を含め、後日再選定を行います。
回路が簡単なので基板製造メーカにアッセンブリで完成品を頼んでしまうというのも有りかなと考えています。
電子回路が燃えて使われなくなった純正電気式タコメータをお持ちの方、焦ってヤフオクやゴミ箱に放り込まないようにしましょう。救える部品もたくさんいますよ。

実はこの回路、大分前に作っていたんだけど、ステッピングタコメータが上手く行かなくて、ずっと後回しになっていたのです。机上テストはちゃんとしており一安心。
でも、実車に載せたら動きが変ってことにならないようじっくりと当方のRZRで評価しようっと。

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