初回導入編 パチモンPICkit3

パチモンPICKIT3 電子工作
パチモンPICKIT3

師匠とフロントーサさんは城里で今日は何本も爆走だと思います。
当方とは言うと早朝からコンコンと激しい咳の連続で起きて目を覚ましました。
虚弱体質な体が恨めしい。以前、書きためておいたネタ。ちょうど良いので解放。
本人はマグロ状態でまだ寝てます。

PICKITはMicrochip社が初心者向けのPICシリーズMCUの学習、評価、開発を目的として設計した開発ツールということになっている。
要するにパソコンに繋いで、PICにプログラムを流し込む&その他の機能のための装置である。
なぜパチモンが存在しているかというと、普及のために、PICkit3の回路図が一般公開されているからである。それを中華が大量にコピーして販売しているのだが、クローンと言われずパチモンと言われているのは製造原価を抑えるためか、その公開されている回路をかなり端折って製作されているからである。

現在はPICkit5が市販されているがとても高価(税込み17,800円)であり素人の遊び道具としては不適切。一つ前のPICkit4はEOL(出荷停止で値段は15,800円)、パチモンが選択枠として残るのであるがちょっと前までMicrochip社はV6.1のリリースノートでPICkit3は対象外だからPICkit5を買えと推奨していた。
原文 V6.1 Release Notesより抜粋

This product not recommended for new designs and no new device support will be added to it. For new designs, please consider the MPLAB PICkit 4 (PG164140) or the MPLAB PICkit 5 (PG164150).

FOR MPLAB X IDE v6.10: MPLAB PICkit 3, MPLAB ICD 3 and several older on-board debuggers fail to connect. When attempting to connect to these tools through selection in Project Properties, clicking Apply or OK will generate the error “Failed to download firmware. Connection Failed”. See the “Readme for MPLAB X IDE.htm” for more information.

たぶん、全世界からクレームが来て急遽windows11もPICkit3にも対応させることになったのであろうと推測する。

そして事態を複雑化している要因として、このパチモンには複数の個体が確認されており、使えるパチモンと使えないパチモンが存在してるため購入にはある程度の分別が必要である。

その他、このPICkit3が素人に使いづらいと称されるのは初回時に複数の難関があり、使う時に1つの事実があるためである。あとは英語をちゃんと読んでないのが原因だと思う。

0)対応するプログラムが英語でかつ、複数ありどれを導入すればいいか解らない。
  アプリを導入しないクラウド型(MPLAB Xpress)も用意されています。
1)PICkit3 Programmerはwinodws7時代のアプリであり、インストーラの不具合でwindows10、11に導入すると必ずエラーになる。
2)出荷状態のPICkit3のファームウェアでは使い物にならず、書き換えて初めて使い物になる
3)書き込み時の電源電圧の要求が厳しい

A)対応するPICが変わるたびにファームがダウンロードされてロードしてから初めて使えるので多少時間がかかる。(ネットワーク接続前提)

特に1)とA)のことを知らずに使えないと初回から諦める人が多い。
1)についてはアプリが入っているフォルダにアクセス権限ができておらず、iniファイル(環境ファイル)が作れないという問題があるためエラーが発生します。フォルダーの権限を書き換えてやれば済むのですが、そこまで詳しい人はあまりいませんのでwindows10の人は、MPLAB X IDE V.5.5あたりを最初から導入しましょう。現在(2024/04)であればwinodws11の人はV.6.2のインストールでOKです。

インストールの仕方は他の解説プログを読まなくても簡単に導入できますが、英語がちょっと言う方は参考にする方が良いでしょう。

当方、純正PICkit3の場合はオプションで電源電圧を上げているがPICに書き込む際、面倒だから外部電源は今まで一切使ってない。
以前には説明だけしていたがパチモンPICkit3の改造事例紹介です。
過去に購入していたパチモンPICkit3は1500円くらいで購入していた(今は円安の影響かパチモンでもかなり高い)。純正はさすがにこの改造はちょっと出来ないがパチモンだから出来る改造。今回紹介しようかと思う。「5V供給が不安定だから、5Vの入り口と出口を繋ごう作戦」USBの5V給電をPICkit3のVDDに繋ぐという豪快な戦法であるが今の所問題無く使えている。(測ると5.03V程度)
なお、このことを真似ての障害が発生しても当方は一切関知しないのでそのつもりでお願いします。パチモンPICkit3には種類があるのでこの接続例はすべてには使えません。



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